剥落防止工事(シート系)

コンクリート構造物は、地震、車両衝突による損傷、施工時の初期欠陥、中性化・塩害・アルカリ骨材反応などの劣化による変状があります。
これらの変状箇所において、コンクリートの一部が破片として剥落する可能性があるため、第三者への被害を未然に防ぐための工法として用いられます。
また、コンクリート構造物の表面を被覆することによって、コンクリート内部の劣化を抑制することができます。

剥落防止工事(シート系)の特徴

シート系の剥落防止工法は多岐にわたるため、一部(クロロブレンゴム系)の特徴をご案内します。
①伸び性能が良いため、ひび割れ追従性に優れています
②クロロブレンゴム系の塗装材が、高強度ポリエチレン二軸シートと一体となるため、剥落荷重に十分に対応します
③中塗り材は適度な粘性があるため、高強度ポリエチレン二軸シートの貼り付けの施工性に優れています
④剥落防止機能と合わせて、塗装材は塩害劣化防止、および中性劣化防止の機能も兼ね備えています
⑤表面塗装材は、耐久性、対候性、耐摩耗性に優れています